【ドラマ】死にたい夜にかぎって　第6話　もっとセックスすれば良かった件

こんにちは、このり(＠conori_1107)です。

ここからは、ネタバレを含みます。

第6話　もっとセックスすれば良かった件

第6話　もっとセックスすれば良かった件

東日本大震災『3.11』

2011年3月11日、大震災が起こった。
その日は二人で唐揚げパーティーをしていたのだが、大地震を体験する事となる。
浩史は閉所恐怖症という持病を持っているのだが、地震の影響か症状が出てしまう。
アスカが泣き叫ぶ中、自分の病状を落ち着かせるために一人トイレにこもりオナニーをして平常心を保とうとする。
なんとか症状を落ち着かせアスカの元へ向かうのだが、その時には地震も落ちついていた。
着き泣き崩れたままのアスカはベッドにうずくまり、浩史が手を差し伸べると彼女は罵倒した。
「どうしてそばに居て守ってくれなかった」のかと。これが二人の心に亀裂を生むことになる。
正直、これはしょうがないかなと思う。
しかし、本当に大変な時に自分を守ってくれなかったという体験をしてしまうと、その記憶は払拭できない。
二人の終わりが始まるキッカケだったのだと思う。

浩史、別れよう

東日本大震災から１か月。
アスカは決断したようだ。
「浩史、別れよう」
浩史はアスカの発言に最初は戸惑ったが、察したようだ。
東日本大震災を経験して、結婚する人が増えたり、子供が増えたり、という話は聞いたことがある。
その中で離婚したり、別れたりすることも、多かったんだと思う。
大地震という衝撃が人の人生観や価値観を変えてしまうのだ。
浩史とアスカの間にもその影響が顕著に表れた。
これは二人が前に進むための神様からの贈り物だったのかなとも思う。

縮んで小さくなって死んでいく

アスカと別れた浩史は、彼女から拒絶されるようになる。
離れる前に一か月住ませてほしいと彼女から言われた彼は断る事も出来ずに了承する。
しかし、一緒に生活したくないという矛盾まで押し付けられ、外で野宿するのであった。
そこで出会ったホームレスの男。
一緒にお前が買ってきた酒を飲もうと言われ、渋々二人で飲み明かすのであった。
その男が言うに、年齢を重ねるとどんどん身長が縮んでいくと語る。
「どうせ、縮んで小さくなって死んでいくのだから若いうちを楽しんだ方が良い」
そんな事を言われ、浩史は考えを改めたようだ。アスカがまだいる家に帰ろうと。
浩史の良い所は何でも受け入れる事だと思う。
しかし、いささか受け入れ過ぎではあるのだ。
少し自分のわがままも押し付ける勇気をホームレスの男から貰ったようだ。

別れと手紙

浩史は別れ際思ったことがある。
・もっと一緒に美味しい物を食べに行けばよかった
・もっとアスカの曲をちゃんと聞いていればよかった
・もっとセックスすればよかった
どれも切実な想いで、後悔だった。
後悔をした分まだ伸びしろがある、そう僕は思った。

６年間、おたがいに時間のムダだったね　マジで
でも最高に楽しい時間のムダづかいだったよ
ありがとう

人はよく、自分の生きがいを見つけたがる。
自分の存在に価値を見出したいのだ。
しかし、ほとんどの人間に価値はない。
生きる意味も無いと思っている。
だからといって死ねばいいわけでもない。
生きる事とは動物的にいえば、子孫を繁栄させることが目的だろう。
しかし人間の目的は、子孫繁栄だけが目的ではない。
だからこそ、人の生きるという事は極論「死ぬまでの暇つぶし」なのだ。
価値のある生き方なんて人それぞれ、ムダだろうがなんだろうが楽しければ、その瞬間笑顔であれば、それでいい。アスカはそれを知っていたようだ。
最高の誉め言葉だなと思った。