【ドラマ】死にたい夜にかぎって　第1話　引き分けを繰り返して一緒に暮らす件

こんにちは、このり(＠conori_1107)です。

このり

この記事を書いている僕は、まだ１話しか見ていない。
しかし、この『死にたい夜にかぎって』という作品は、僕の心にスムーズに染みわたる気がしている。
なぜなら主人公の心情が分かりすぎるからである。
自分を見ているようで、自分を可笑しくドラマにしているようで、救われる気持ちになるのだ。
このドラマを見終わった後、小説の方も買って読みたいと思う。
それくらい今の僕はときめいている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　2022.08.27

あらすじ
第１話　引き分けを繰り返して一緒に暮らす件

あらすじ

母親に幼くして捨てられた主人公・小野浩史は、2005年、チャットルームで橋本アスカと出会う。ネット上での会話で気が合った二人は直接会うことになるが、そのときアスカは変態に唾を売って生活していた。ほどなく交際、同棲へと発展する。それから6年間の物語。

ここからは、ネタバレを含みます。

第１話　引き分けを繰り返して一緒に暮らす件

6年間泣き笑いした戦友との別れ

時系列は、６年間の別れから。
６年間もの間、彼女の事が好きだった浩史。
最後は笑顔で別れたいと無理やり笑顔を作る。
こんなにも苦しそうな笑顔が出来る彼を見ると、もうそれだけで愛していたのが良くわかる。
きっと、僕も同じことをするだろうと思いながらも滲み出る悲しみが可愛く見えた。
６年間、愛し続けることはそう簡単にできる事ではない。
それだけ苦悩がある中で築き上げたものだ。
だからこそ、味がある笑顔だったのだろうと思う。

モテない男は恋愛小説を書く

浩史は恋愛小説を書いている。
そんな日々の中で、匿名掲示板で出会った女性とチャットをするのが唯一の楽しみだ。
もうそれだけで浩史の事が愛おしい。
僕は僕の様な登場人物を愛おしく感じている、それは僕自身が自分を可愛い存在だと感じているからだろう。
陰キャで、恋愛経験も少ない人間の行く末は浩史であり、僕なんだと思う。

唾を売るアスカと尊敬する浩史

焼肉屋に言った二人。
支払いは私がするっとアスカは言うが、浩史はそれを拒むのであった。
しかし、アスカは自分の方がお金に余裕があると断言する。
なぜ？そう言い切れるのかたずねる浩史に、アスカは「唾を売って稼いでいる」と言う。
自分の夢はシンガーソングライターになる事、その夢を叶えるまでは「唾を売る」つもりだと言う。
そんな彼女の姿勢に浩史は「尊敬する」と言うのであった。
アスカはその言葉に戸惑うのであった。
浩史の考え方は自分の不甲斐なさ、自己肯定感の低さから来るポジティブな考えだと思う。
きっと、僕も同じことを思っていたと思う。
だからこそ物凄く共感できた。
何をしてでも夢を叶える、いや、生きるためにどんなことでもする。
そのことは弱くとも強くとも関係なく、力強い。
だからこそ、浩史も尊敬できたのだろう。
素直に尊敬できるというのは、浩史の良さだと思った。

唾を売る事を辞めてほしかった…

浩史は生活費は自分が全部出すと伝えた。
だから同棲を始めたら、唾を売る事は辞めてほしいと言う。
辞めてくれると信じていた。
でも、結果は辞めてくれてはいなかった。
知らないフリをする浩史はアスカに聞く。
今日は漫画喫茶のバイトの日だったんだよね？と。
すると、アスカは笑顔で「そうだよ」と言う。
浩史は笑顔で「おつかれさま」と言うのであった。
浩史の中でどんな葛藤があったかは分からない。
しかし、割り切ったのだろう。いつか辞めてくれると信じたようだ。
浩史はいささか人を信じすぎな気もする、しかしそんな姿勢は共感できる。
ただ、信じるのではなく期待しない事が重要だという事を、彼はこれから知っていくのかもしれない。
信じることは、今の浩史のアスカの後を追って確認するような行動につながってしまう。
浩史の言う「引き分けを繰り返す」ために過干渉からお別れできるといいなと思った。