【ドラマ】カルテット　第7話　感想　カルテットは欠点で繋がっている

こんにちは、このりです。

カルテット第7話。
1. 「抱かれたいの」と言った真紀
  1. 別れのセリフ
2. 二人は離婚届を出した

カルテット第7話。

ゴスペラーズの音楽に「ひとり」という曲がある。
”「愛してる」って最近言わなくなったのは本当に愛し始めたから”という歌詞がある。
そこには一度浮気した相手に対して傷ついたけれど、戻ってきてくれた事で許し、以前の恋愛関係よりも気持ちが膨らんでいる事に気づき、本気で相手を愛し始めた事を歌っているらしい。大切な存在になってしまったからこそ、そんな簡単に愛してるなんて言えないという意味が込められているそうです。
真紀の旦那が失踪してしまったことで、彼女自身が彼に対しての本当の気持ちに気づくいい機会だったのかもしれません。それが結果的に犯罪者になっていたとしても、すべてをぶち壊すほどの愛だったと気づくキッカケになったのでした。
しかし「愛してる」と言えない理由には、そんな綺麗ごとだけが秘められている訳ではない気もしますが…
ただ、”悲しい歌聴こえないように”とあるように行動で示すつもりがあるのでしょう。
真紀も同じ気持ちだったのかもしれません。

「抱かれたいの」と言った真紀

真紀は失踪してしまった旦那であっても、改めて抱かれたいと思った。
これは自分の存在を旦那に必要と思われたいという表れなんだと思う。
裏切られた気持ちを持っていたとしても、それ以上の旦那への気持ちが芽生えていた訳だ。
しかし、それは真紀側の感情でしかない。
旦那はそうではなかったようだ。
彼にとって愛していることは重要ではなく、好きでいることが重要だったみたいだ。

別れのセリフ

旦那　「ごめんなさい。勝手にいなくなって一年間心配かけて」
真紀　「別に謝られることされてないけどな」
旦那　「したよ」
真紀　「私結構楽しくしてたし、好きなことしてたし。バイオリン弾いて、自分らしくして」
旦那　「一人にさせた。本当に申し訳ないと思ってて」
真紀　「帰ってきてくれたじゃん、会いに着てくれたよ」
旦那　「もう、待ってないと思ってた。忘れててくれても良かったのに」
真紀　「だって私はまだ、何も言われてないんだよ。直接言われたわけじゃ無いから」
旦那　「…真紀ちゃんの事、ずっと考えてた」
真紀　「うん」
旦那　「忘れたことは無い」
真紀　「そっか、どんな風に？」
旦那　「二年間夫婦だったし、ここで一緒に暮らして楽しかった」
真紀　「うん」
旦那　「いい思い出いっぱいある、本当に大事に思ってた。いつも、今も大事に思ってる」
真紀　「うん」
旦那　「だから、幸せになってほしいと思ってる。感謝してる、ありがとう」
真紀　「こちらこそ、ありがとう」

最後に真紀が伝えた言葉は、「好きだったよ」だった。
恋愛も結婚も一人ではできない。
お互いの気持ちを汲み取って、どこかで落としどころを決めなければならない。
それは結果的にどちらかが折れる必要がある訳だ。
偉そうに歩み寄りとか理想論を語ったけれど、そんな生易しい世界ではない。
どちらかが大人に成らなければいけないのだ。
今回は、その役目を担う事になったのが真紀だった。
好きだからこそ、折れるしかなかったのかなと思う。
好きだからこそ、この決断も耐えられるのだ。
だから、「好きだったよ」という過去形の言葉を選んだのだろう。

二人は離婚届を出した

真紀の苗字は巻。
巻真紀だ。そして、旧姓は早乙女。
晴れてと言っていいかは分からないが、早乙女真紀に戻った。
カルテットからの呼ばれ方は「まきさん」。
苗字で呼ばれていたのか、名前で呼ばれていたのか分からなかった訳だが…。
早速、カルテットの面々はその事をイジるのだった。
せっかく、早乙女に戻ったのだから早乙女さんと呼んだ方がイイのではないかと。
その方が離婚した感をアピールできるし、すずめに関して言えば離婚してよかったとまで言う始末。
しかし、彼女はそのままで良いと言う。
真紀だけに、巻き戻ったとつまらないダジャレを言う諭高。
タブーを作らないというカルテットの雰囲気は、優しさに包まれていた。
真紀戻ったなんてネガティブな言葉じゃなく、これからの人生を真紀返してほしいなと応援したくなった僕でした。