【映画感想】花束みたいな恋をした【本当の別れとは?】

映画

 

こんにちは、このりです。

花束みたいな恋をした

菅田将暉有村架純の作品。

結婚なんて紙切れ一枚。
そんな仰々しい事よりも、ただ一緒に居たいのか?シンプルにそれだけだと思った。
好きという感情はいつまでも続かない訳で、だからこそ漠然とこの人の最後を見届けたいと思える人であるかどうかが重要だと思うのだ。
極端かもしれないけれど、結婚することだけが人生のパートナーだとは思わない。そのパートナーも人生に一人だけじゃなくてもいいと思う。成ろうと思ってなれる訳でもないのだから、その価値がお互いの間に芽生えたのであれば大切にするべきだ。なぜなら、人生で出会えて気が合う相手なんてそうそういないのだから。
結婚しなかった相手が縁のない存在で、もう会う事も無い存在であるという考え方は型にはまりすぎていると思う。出会いは別れの始まりみたいなことが作中で言われてはいたけれど、どっちかが死ぬまで会おうと思えば会えるのだ。もう別れたから会う事は無いとか、そんな何となく一般的な悲しい決め事を作らないでほしかった。
見終わった後、数年間の思い出を薄っぺらいロマンスで終わらせる辺りが、共感させつつ感動の押し付け感があった。

あらすじ

菅田将暉演じる(麦)と有村架純が演じた(絹)のが出会ったのは20代前半で、お互いに大学生でした。
ひょんなことから話す機会があり、そこでお互いの趣味が似てる事から仲良くなっていくという話。
大学生のノリが終わりを告げて、社会人としてそれぞれ生きて行くために人生を駆け巡るのですが、麦と絹では考え方が違ったようです。次第にお互いの距離感が離れていきぎくしゃくし始めます。
麦は仕事というのは辛い事じゃない、仕事だから当たり前だと考えていて、いわゆる世間的には大人と言われる熟し方をしていきます。
それに対して、絹は自分がしたい事を仕事にして生きて行きたいという気持ちが強くなっていきます。
生きることの難しさを感じながら、恋愛しつつも不満が溜まっていくのでした。

題名にある「花束」とは何だったのか?

最初の麦と絹はお互いにやりたいことをやって生きていた。
夢があって、楽しみながらコツコツ生活する日々。
ただ、それは学生だった事も関係あったのかもしれない。

大人になるという事とは?

・仕事をする
・お金を稼ぐ
・楽しむ
・共に生きる

この事をバランスを取りながら現実に落とし込んでいかなければならない。
しかし、将来への不安や生きている現状に不満が出てくるとバランスが崩れてしまったのだろう。

「花束」とはあくまでも人間が作り出した綺麗な贈り物。
若かった彼らにとって、夢や希望の中での恋愛は花束の様な作り物だったと言いたかったのだろう。
地に足がついてない中で、現実から目を逸らしていただけだと思っている様だった。
綺麗ごとかもしれないけれど、幸せになる為には華やかな花束ではなく、自然に咲いてる一輪の花を愛でる事ができる必要があったと思う。

生きることは責任を持つこと

麦は生きることとは責任を持つことと作中で語っていました。
しかし、責任を持つ事ってそんなに重要なのかな?と僕は思う。
責任という建前で、自分の思い通りに事を進めようとしてませんか?
もしも責任を持ちたいのであれば、一緒に責任を持とうと言ってくれた方が良かった。
誰かが覚悟を決めて、それに付いて行く取り巻きでは意味がない。
お互いが納得できるのであれば、一緒に責任を取るくらいの覚悟で生きて行かなきゃ。
自分が責任を取るからという自分勝手は、自分にとっても相手にとっても言い訳になってしまうと思った。
だからこそ、責任を持つとか持たないとかそんな言葉で片付けてほしくなかった。
誰かのために生きるとか、そんなたいそうな理由は掲げなくていい。
単純に自分のために生きればいいのにと思う。
自分のために生きて、周りの人も幸せにできたらと心に秘めながら行動で示して行けるくらいで十分だ。
麦含めて、自分が思い描く未来を求めて生きていき、そばに居てほしい彼女がいる。
それをコツコツ積み上げて行く事、焦る必要は無かったと思う。
人生生きていれば、納得いかない事は自然と増えてくる。
でも、そこは歩み寄って生きるしかないのだ。
誰もが最初は自分の理想を追い求め、ダメな部分があったら切り捨てる。
でも、本当はそこで学ぶべき事とは妥協して大人になっていくことではなく、歩み寄りで理想に近づけて行く事だと思うのだ。
あたかも理想通りの相手を見つけられて結婚したみたいな風潮があるけれど、本当はお互いが成長して結婚するのがベターな世の中であってほしい。

・彼が彼女のそばに居るのは彼の勝手
・彼女が彼のそばに居るのは彼女の勝手
二人が一緒に居たいと思うのは二人の奇跡
このり
このり

二人が一緒に居たいと思えなくなっただけのお話。
ラブラブな時にカップルで見ることを強くオススメする
なぜなら、大切な話が出来るいい題材だと思うので

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